棋力アップに役立つ囲碁の本 マイケル レドモンド九段 「石の方向養成トレーニング」 

棋力向上に役立つ囲碁の本をこのブログで紹介しています。
今回は、マイナビ囲碁人文庫 マイケル レドモンド九段の「石の方向養成トレーニング」です。



表紙帯のキャッチフレーズは
基礎的な考え方から反復練習まで、布石の直感を養うトレーニングプログラム。
これであなたも、盤面を見た瞬間、急所に目が行くようになる。 


盤面を見た瞬間、急所に目が行く!
いいですねぇ!こうありたいものです。

はしがきにあります。
アマチュアの皆さんの中には、中盤になるといつの間にか不利な戦いに持ち込まれてしまう方がかなりいらっしゃると思います。

います。私です。
石が混んできてごちゃごちゃやっているうちなんだかおかしくなって、どうかすると封鎖され、悪くすると取られてしまうんです。

中盤で不利になるのは、序盤の石の方向が悪かった、という場合がほとんどなのです。


石の方向!そうなんです。
相手が隅の私の石にかかってきたとき、受けるのか、挟むのか。
相手が私の辺の石に詰めてきたとき、中央に飛ぶのか、開くのか。
常に悩ましい問題です。

その時
正しい石の方向が分からなければ、間違った定石を選んだり、反対の方向に石が向かったりしてしまいます。

まずは本書の問題を繰り返し解いてみてください。定石の正しい選び方、定石後の対応、そしてどこが一番大きな場所かが、考えなくても自然にわかるようになるはずです。


私もう2回繰り返して問題にあたりました。
石の方向、だんだんわかってきたように思います。

星の布石基本編が28問、応用編が67問
小目の布石基本編が20問、応用編が52問
最後に総合問題が15問です。

すべて布石が進んでさぁこの碁どうもっていこうかというところでの一手の選択です。
みんなよくある序盤の形ですが、選ぶ一手で中盤戦が楽になるか苦しくなるかの分岐点です。

また最初に石の方向を判断する6つのポイントがあります。
これを忘れないようにしましょう。
この6つのポイント、Amazonのページの なか見!検索 で見られます。

Amazonのレビューには初段ぐらいまでの本などと書かれていますが、全くそのようなことはありません。
たしかに一見簡単そうで、初級者、低段者向けのようですがちがいます。
この本の問題を見た瞬間どこに打ったらよいか、そうしてそのあとどういう碁になるかが理解出来たら相当の高段者です。

詰碁の本もそうですが、一見簡単そうな問題を何度も繰り返して解くのがいいんです。
三段、四段で仲間内で打っている人にも絶対おすすめです。

また、いまAmazonのページを見たらこの本いまは絶版になっているのかマーケットプレイスでバカ高い値段になっています。こんなの買うことありません。
絶対電子書籍のKindle版をお勧めします。
が、もし古本屋で安く売っていたら即買いです。


マイケル レドモンド九段には、ほかに基本定石の覚え方と定石後の打ち方の良い本があります。
 

この本もとても良い本です。
私の隅の石に相手がかかってきた時、受けるのか、それともかかってきた石を挟むのかどの定石を選択したらよいのかを教えてくれます。石の方向養成トレーニングとあわせて繰り返し読めば棋力向上間違いありません。

こちらの本に関してもAmazonのレビューになぜこの定石なのか説明がないのかんの否定的なことが書かれていますが、全く当たりません。
プロの九段!の言うことを素直に聞いて、この場面ではこれねと先生の言うことを受け入れればよいのです。下手な考えは捨てましょう!
論語の素読ではありませんが、まずはそのまま覚えて、先生の言うとおり実戦でやってみることです。
そうするとだんだんなぜそれが良いのかが分かってきます。
日本棋院の段位は持っていませんが、仲間内や囲碁学園で、最近強くなったねぇと言われております。
最近は私的な囲碁の集いや囲碁大会に五段で参加して優勝しております。

ついでに言うと、私の棋力向上の素は
囲碁学苑で自分の打った碁を添削してもらうことと、このブログでも紹介している囲碁の本をしょっちゅう読んでいること、やさしい詰碁を繰り返し解いていること。
と思っています。


  






[ 2017/11/11 11:02 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)

囲碁の本 額譲五段の三冊 

このブログで時々棋力向上に役立つ囲碁の本を紹介しています。

先月新宿の古本屋で面白い本を買いました。
額譲五段の「高段をめざすうわての置碁 上達をさまたげる三つの大罪」です。




著者も言うとおりこれまでの置碁の本は下手がどう打つかの指南書ばかりです。
この本は違います。置かせた上手がどう打つかというところに焦点を置いた本です。
私もこの頃何子か置かせて打つ機会がありますが、置かせた黒の勢力に負けてしまいます。どうもうまくいきません。

額譲五段いわく、
「みなさんの置碁を拝見していますと、上手は無理筋派と御身大切派に大別される」
ということだそうです。

無理筋派は早く形勢を有利にしようとして、全局状況を無視して苦しい状況から戦いを仕掛けます。それでも下手の咎め損ないに乗じて何とか勝負に持ち込んでしまいます。でもそのため上達を阻害する悪いクセがますます固まり、正しい戦略が身につかないのです。

御身大切派はこれまで下手の立場で打つことが多かったため、上手の立場になっても萎縮した打ち方になってしまうものです。劣悪な場所で戦うのが上手の置碁です。そうしたところで色々工夫するのは発想転換のきっかけになりますし、これまで萎縮しがちだった上手との置碁にも役立ちます。

ということで、これまで打っている置碁の悪いクセに気づくことで、置碁も上達の糧にできるということです。

考えてみれば上手の置碁はすごく形勢不利なところから始まっているのですから、そんな時どうするか、何とか混戦に持ち込んでだんだん差を詰めて最後に抜き去るというのは置碁だけではなく互先の碁でも役立つ手法でしょう。

これは良い本です。置碁ですから、アマの間違いだらけの実戦例満載です。役に立ちます。

私寡聞にして額譲五段を知りませんでしたが、すぐもう2冊額譲五段の著書買いました。

有段をめざす囲碁講座 足を引っ張る三つの大罪

有段をめざす二つのポイント 前に打った石を働かせるコツ
  

です。
この2冊もとても良い本です。

有段をめざす囲碁講座は
「みなさんは知らず知らずのうちに打っている悪いクセがあります。いくつかの悪いクセはほとんど病気、しかも悪手を打ったという自覚症状がないため、何度でも同じ誤りを繰り返します。そこで、みなさんが無意識のうちに打ってしまう悪いクセを指摘し、それらのクセが上達を阻害する大悪手だと自覚するのに主眼を置いて処方箋を書きました。」
というもの。

有段をめざす二つのポイントは
「悪い病気の克服法を正面から見据え、どんな発想法をすればよいのか、具体的にはどこに目を付ければよいのか。それをテーマにして構成しました。」
というものだと額譲五段が書いています。

タイトルは有段をめざすとありますが「高段をめざす」として良いと思います。
内容は有段をめざす級位者向けではありません。高段をめざすわたくし、仲間内で五段!にとっても学ぶ点の多い良い本でした。

額五段が前書きに書いています。

「たぶん、額なんて名前はお聞きになったことがないという皆さんが多いはずです。れっきとした日本棋院のプロです。もっとも私の本領は盤上よりもレッスンに重きがあります。
レッスンにおいて、棋聖・名人を目指してがんばっているプロです。」

額五段の言うとおりわたくしも額五段を知りませんでした。
(ネットで調べたらい現在は引退して六段です)
でも、たしかにレッスンのプロだと思います。この三冊読んで確信しました。こういうアマの弱点を知り尽くした人の本が棋力向上に役立つんです。
額先生ありがとうございます。













[ 2017/08/05 08:16 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)

棋力アップに役立つ囲碁の本 白石勇一六段の「やさしく語る碁の本質」 

私が読んでよいと思った囲碁力向上のために役立つ本を紹介しています。
今回は 白石勇一六段の「やさしく語る碁の本質」です。



囲碁人ブックスですがKindle版の電子書籍もあります。
わたしはKindle版を買いました。紙の本より安いし、iPhone、iPadで同期して読めます。

著者の白石勇一六段はアマチュアの高校選手権、学生本因坊に優勝するなどしてからプロになった棋士ということで、アマチュアの悩みがよくわかっているのだと思います。

この本、白石六段の初めての著書だそうですが、良い本です。
私がこのブログで最近紹介している武宮九段の「武宮の常識」、それから王立誠九段の「手厚さの罠」に勝るとも劣らない良い本です。 碁を打ち進めるには何を基準に何を考えて打つのかがよくわかる本です。

表紙の帯に 
「地を取る」よりも大事なことがある!
とあります。

まさにこれ、武宮正樹九段の「武宮の常識」にもあった考え方です。
武宮九段のその本にこうあります。

碁は最後に地が多いゲーム。石を取ることが碁の本質ではないように、
地を作ることも碁の本質ではないのです。
さて地をつくるゲームでないのなら、いったい何をすればよいゲームなのでしょうか。


これなんです。これが重要なんです。

武宮九段は
「碁は、今何が一番大事なことかを常に考えるゲームであり・・・(そしてそのためには)世界(盤面全体!)の状況判断を的確にすること」
と言っています。

白石六段はこの本で碁の本質は「石の強弱」であるとして、この本ではこのただ一つに絞って解説するとしています。

この白石六段の本や武宮九段の本は、「棋理」というか囲碁の考え方についての本だと思います。
最近私の棋力が向上しているとしたらこのへんのところをこれらの本で勉強したからだと自分では思っています。

次の一手を選ぶとき、あるいはどのようにいまの局面をもっていったらよいかを考えるとき、その考え方の基準、尺度が重要であり、それをこれらの著書から得たように思うのです。

この本で取り上げられている棋譜は級位者から低段者のものですが、そこに示されている間違いは私も犯している間違いです。
高度な読みに裏付けられたプロの碁よりもむしろ学ぶ点はいっぱいあります。

下の三冊絶対お勧めの本です。 これで強くなるなら安いもんです!

  








[ 2017/06/17 15:26 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)