囲碁の本 額譲五段の三冊 

このブログで時々棋力向上に役立つ囲碁の本を紹介しています。

先月新宿の古本屋で面白い本を買いました。
額譲五段の「高段をめざすうわての置碁 上達をさまたげる三つの大罪」です。




著者も言うとおりこれまでの置碁の本は下手がどう打つかの指南書ばかりです。
この本は違います。置かせた上手がどう打つかというところに焦点を置いた本です。
私もこの頃何子か置かせて打つ機会がありますが、置かせた黒の勢力に負けてしまいます。どうもうまくいきません。

額譲五段いわく、
「みなさんの置碁を拝見していますと、上手は無理筋派と御身大切派に大別される」
ということだそうです。

無理筋派は早く形勢を有利にしようとして、全局状況を無視して苦しい状況から戦いを仕掛けます。それでも下手の咎め損ないに乗じて何とか勝負に持ち込んでしまいます。でもそのため上達を阻害する悪いクセがますます固まり、正しい戦略が身につかないのです。

御身大切派はこれまで下手の立場で打つことが多かったため、上手の立場になっても萎縮した打ち方になってしまうものです。劣悪な場所で戦うのが上手の置碁です。そうしたところで色々工夫するのは発想転換のきっかけになりますし、これまで萎縮しがちだった上手との置碁にも役立ちます。

ということで、これまで打っている置碁の悪いクセに気づくことで、置碁も上達の糧にできるということです。

考えてみれば上手の置碁はすごく形勢不利なところから始まっているのですから、そんな時どうするか、何とか混戦に持ち込んでだんだん差を詰めて最後に抜き去るというのは置碁だけではなく互先の碁でも役立つ手法でしょう。

これは良い本です。置碁ですから、アマの間違いだらけの実戦例満載です。役に立ちます。

私寡聞にして額譲五段を知りませんでしたが、すぐもう2冊額譲五段の著書買いました。

有段をめざす囲碁講座 足を引っ張る三つの大罪

有段をめざす二つのポイント 前に打った石を働かせるコツ
  

です。
この2冊もとても良い本です。

有段をめざす囲碁講座は
「みなさんは知らず知らずのうちに打っている悪いクセがあります。いくつかの悪いクセはほとんど病気、しかも悪手を打ったという自覚症状がないため、何度でも同じ誤りを繰り返します。そこで、みなさんが無意識のうちに打ってしまう悪いクセを指摘し、それらのクセが上達を阻害する大悪手だと自覚するのに主眼を置いて処方箋を書きました。」
というもの。

有段をめざす二つのポイントは
「悪い病気の克服法を正面から見据え、どんな発想法をすればよいのか、具体的にはどこに目を付ければよいのか。それをテーマにして構成しました。」
というものだと額譲五段が書いています。

タイトルは有段をめざすとありますが「高段をめざす」として良いと思います。
内容は有段をめざす級位者向けではありません。高段をめざすわたくし、仲間内で五段!にとっても学ぶ点の多い良い本でした。

額五段が前書きに書いています。

「たぶん、額なんて名前はお聞きになったことがないという皆さんが多いはずです。れっきとした日本棋院のプロです。もっとも私の本領は盤上よりもレッスンに重きがあります。
レッスンにおいて、棋聖・名人を目指してがんばっているプロです。」

額五段の言うとおりわたくしも額五段を知りませんでした。
(ネットで調べたらい現在は引退して六段です)
でも、たしかにレッスンのプロだと思います。この三冊読んで確信しました。こういうアマの弱点を知り尽くした人の本が棋力向上に役立つんです。
額先生ありがとうございます。













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[ 2017/08/05 08:16 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)

キャノン LP-E17 互換 バッテリー 

私が今愛用しているカメラ、キャノンEOS M3のバッテリーを買おうとAmazonを見ていたら前にはなかった互換品が売られている。
キャノン純正品に比べて非常に安い。
純正品の充電池が使えないらしくて、USBでつないで充電する充電器付きで売られている。
私はEOS 80Dのバッテリー LP-E6も互換品を使っていますが何の問題もないので、これも大丈夫だろうと一つ買いました。
何社かありましたが、前にも買ったことのあるロワジャパンという会社の充電器付きのにしました。



配送されたものです。
IMG_6948s.jpg

驚いたのは充電器が小さくて軽いこと。
重さを量ったら45グラムでした。純正品のキャノンの充電器は85グラムですから約半分の軽さです。

IMG_6950s.jpg

しかもいいのはUSBで充電するというところで、iPadを充電するために持っているモバイルバッテリーにつないで充電できることです。
これなら山小屋など電源がないところでも、モバイルバッテリーから充電できます。
実際やってみたら1時間半ぐらいで充電完了しました。
しかもこれ純正品のバッテリーの充電もできます。

ただこの互換バッテリーをカメラに入れると、バッテリーにCanonのロゴがありますかと表示されます。
いいえを選ぶと、それでもこのバッテリーを使いますか?と聞かれます。
イエスを選ぶと普通に使えます。
が、残量表示が出ません。
残量など別に必要ありません、空になったら取り換えればいいだけのことですから。

これはいいです。
気に入っているEOS M3の後継機EOS M6もバッテリーは同じですから、今後M6に買い替えても無駄になりません。

モバイルバッテリーはこれです。ちょっと重いですが、大容量です。














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[ 2017/07/29 21:35 ] カメラと写真 | TB(0) | CM(0)

棋力アップに役立つ囲碁の本 白石勇一六段の「やさしく語る碁の本質」 

私が読んでよいと思った囲碁力向上のために役立つ本を紹介しています。
今回は 白石勇一六段の「やさしく語る碁の本質」です。



囲碁人ブックスですがKindle版の電子書籍もあります。
わたしはKindle版を買いました。紙の本より安いし、iPhone、iPadで同期して読めます。

著者の白石勇一六段はアマチュアの高校選手権、学生本因坊に優勝するなどしてからプロになった棋士ということで、アマチュアの悩みがよくわかっているのだと思います。

この本、白石六段の初めての著書だそうですが、良い本です。
私がこのブログで最近紹介している武宮九段の「武宮の常識」、それから王立誠九段の「手厚さの罠」に勝るとも劣らない良い本です。 碁を打ち進めるには何を基準に何を考えて打つのかがよくわかる本です。

表紙の帯に 
「地を取る」よりも大事なことがある!
とあります。

まさにこれ、武宮正樹九段の「武宮の常識」にもあった考え方です。
武宮九段のその本にこうあります。

碁は最後に地が多いゲーム。石を取ることが碁の本質ではないように、
地を作ることも碁の本質ではないのです。
さて地をつくるゲームでないのなら、いったい何をすればよいゲームなのでしょうか。


これなんです。これが重要なんです。

武宮九段は
「碁は、今何が一番大事なことかを常に考えるゲームであり・・・(そしてそのためには)世界(盤面全体!)の状況判断を的確にすること」
と言っています。

白石六段はこの本で碁の本質は「石の強弱」であるとして、この本ではこのただ一つに絞って解説するとしています。

この白石六段の本や武宮九段の本は、「棋理」というか囲碁の考え方についての本だと思います。
最近私の棋力が向上しているとしたらこのへんのところをこれらの本で勉強したからだと自分では思っています。

次の一手を選ぶとき、あるいはどのようにいまの局面をもっていったらよいかを考えるとき、その考え方の基準、尺度が重要であり、それをこれらの著書から得たように思うのです。

この本で取り上げられている棋譜は級位者から低段者のものですが、そこに示されている間違いは私も犯している間違いです。
高度な読みに裏付けられたプロの碁よりもむしろ学ぶ点はいっぱいあります。

下の三冊絶対お勧めの本です。 これで強くなるなら安いもんです!

  








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[ 2017/06/17 15:26 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)

私の棋譜添削(2) 

囲碁学苑の授業対局の棋譜添削第2回。

これは2017年5月の授業対局 私の黒番です。
白番のNKさんは中盤以降石が混んで来てから力を発揮してくるので、中盤ぐらいまで私が良くても最後は負けてしまう。この碁もそうでした。

                 第1譜(1-12)
201705NK1.jpg
白12良手
白12とスベった進行は白がヒラキとスベリを両方打てた進行で、白好調の序盤です。

                 黒11の変化図
201705NK2.jpg
黒11では黒1のオサエが急所。地と根拠の要点です。
白は軽く2のヒラキが相場で定石形。
黒3など大場に向かってこれからの碁です。


(私よく黒番で下辺の小林流をやるのですが、その後白に右下にかかられてからがうろ覚え。ここのところをもっと勉強する必要があるようです。)

               第2譜(13-55) 〇52(●45)
201705NK3.jpg
白24,26良手
黒33,37良手
黒45,49良手
黒55の反発は鋭い勝負手。うまく戦いに持っていきました。

(白54のノゾキにツグことは全く考えませんでした。)

               第3譜(56-67)
201705NK4.jpg
黒59良手
黒61の受けは形が悪く、黒Aが本手。後に白B、黒C、白Dとなった時、黒Aと守ることとなって黒の守りが重複します。
白64が緩みで、黒67とボウシしては下辺の厚みが働き、黒好調でしょう。


               白64の変化図
201705NK5.jpg
白64では白1のオシで受け、黒2に白3と中を頑張りたいです。
黒4は白5で大したことはなく、白15までなら白が両方頑張っています。
実戦は明らかに利かされで緩んでいます。


               第4譜(68-80)
201705NK6.jpg
黒71疑問手。

               黒71の変化図
201705NK7.jpg
黒71では黒1とこちらに出る一手。
白2ならそこで黒3と押さえれば黒連絡形です。連絡していればはっきり実戦より打ちやすいでしょう。



棋譜はここまでですが、
「黒67とボウシしては下辺の厚みが働き黒好調でしょう」とのコメントをいただいたのですが、その後好調を維持できず負けてしまったのでした。
どうもNKさんには勝てません。



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[ 2017/06/17 11:29 ] 囲碁 | TB(0) | CM(0)